何事も時代は物理から電子に移り変わる
タケシだ。
今日は、俺が仕事でもたまに扱うサーバについて、オンプレミス(物理サーバ)からクラウドに移行しつつあるこの事象について解説していこうと思うぞ。
オンプレミスとは
オンプレミスとは、サーバの使用者がデータセンターなどの管理施設に設置して運用することを指す。
簡単にいうと、物理のサーバを自分で購入し、インターネットに接続可能で適切な環境の場所を借りて、運用する。
サーバ本体の値段はピンキリではあるが、相場としては20万からくらいで、データセンターの場所を借りるにも、それ相応のコストがかかる。
データセンターのコストがかかる理由としては、インターネットに接続するのはもちろんのこと、設備として、お金がかかっているというのが大きい側面がある。
設備は、サーバは稼働時に熱を発生するため、壊れないようにするために、常に室温が少し肌寒いくらいの温度に保たれている。
自宅でもこれらの仕組みはできないことはないが、維持費だけで、年間いくら飛んでいくのかわからないくらいの電気代がかかるだろう。
ここまでが、周辺の事情ではあるが、次は中身の話だが、オンプレミスの一番のメリットとしては、そのカスタマイズの無限の可能性だろう。
文字通り0ベースでサーバを構築することができるため、自分の好みの構築が可能であるし、レンタルサーバなどで手が届かないような痒いところにも手が届くようになる。
何回かデータセンターに行ったことはあるが、やっぱりかなり寒いな。
夏なんかは外との寒暖差激しすぎて風邪ひきそうだ。
もしいくことがあれば、上着は必須だ。
クラウドとは
クラウドとは、上述したサーバのような物理的な機器を持たなくても、インターネットのサービスを運用することが可能なサービスのことだ。
近年一番有名なAWSを例に出して話すと、AWSが持っているデータセンターの中にあるサーバの一角をユーザが借りて、その中でサーバを仮想的に動かすことができるようなサービスだ。
サーバの構築をオンプレミスのように一から構築する必要がなく、ある程度決まっている状態で利用が可能であり、構築のハードルが容易になっている。
また、このサーバ自体もAmazon内でどんどんブラッシュアップされているため、日々最新の状態に更新され続けている。
維持費についてだが、オンプレミスは、初期費用について20万以上するサーバ機器自体を購入しなくてはならないが、こちらはほとんどかからないという優れものである(元々サーバ自体の機器はあるため)。
運用コストについても、使用した量に応じてコストが増加していく従量課金制のため、無駄なコストをかけずに、抑えることが可能だ。
Amazonのデータセンターは世界各地にあるらしい。
場所によって、かかるコストも違うというから少し面白い。
両者の違い
オンプレミスとクラウドの違いをまとめると、細かい点ではいくつもあるが、大きく2つあるだろう。
コスト
1つ目は、コストの面で大きく違いがある。
オンプレミスの場合、コストのかかり方は、構築初期に大きくかかるというのと、サーバの設置場所をデータセンターから借りるのに毎月いくらといった形で定額でかかるのに対し、クラウドの場合は、初期コストはほぼ0に等しく、月額の使用量としては、従量課金制のため、使ったら使った分だけのコストがかかる。
そのため、使用量によっては、オンプレミスの方が月額のコストを抑えることができるようになる場合がある。
この使用量というのは、通信量によって決まるもので、例えばサーバ内にある画像などを表示させた時、その画像が1MBの容量だった場合、1MBの使用量が加算されて、それらの総量によって月額の料金が変わるといったような仕組みだ。
可用性
可用性というのは、簡単にいうと、後からどれだけの変更がきくのかといったようなことだ。
オンプレミス場合、サーバ構築の段階で、スペックなどは固定で替えの効かないものである。
それに対し、クラウドの場合は、途中で容量が足りないなどなった場合、簡単に変更が可能だ。
そのため、サービスの開始当初は、スモールスケールで運用を始めて、集客が進んできたりしたら、ラージスケールにグレードアップさせるといったことが可能だ。
オンプレミスであれば、上述の通り、最初の段階でスペックなどが固定されてしまうため、初めの構築の段階から、これくらいになるだろうといったのを見越した上で構築する必要があるため、初期段階では、オーバースペックになってしまうことが多々あった。
最近では、クラウドにシステムを移行したものの、コストなどのさまざまな要因から、オンプレミスに戻っているといった事例も聞くから、両者のどちらを使うべきなのかは、ユーザによって違うんだろう。
まとめ
時代の移り変わりによって、サーバだけなく、色々なものが物理的なもので管理されていたものからインターネット上のものに移り変わっている。
最近だと電子証明などもその一部であり時代の流れだろう。
DXということが叫ばれて久しいが、色々な業界で変わってきているというのは事実であるし、無関係な業界てのもないだろうから、今後誰しもが持たなければならないリテラシーになるだろうな。