色んなこと

酒に溺れた夜に気づいた、人生のちょっとした教訓

takeshi_admin

タケシだ。
酒というものは不思議な存在だ。
飲んでいる最中は、どこか別世界に誘われたかのように楽しく、何もかもがどうでもよくなる。だが翌朝、その夢から覚めたとき、冷たい現実が容赦なく押し寄せてくる。
そんな俺の失敗談を語るぞ。

眼鏡をなくした朝

ある日、いつものように飲み会が盛り上がり、気づけば閉店時間を迎えていた。酔っ払った勢いで「次、カラオケ行こう!」と叫んだことまでは覚えている。しかし、朝目覚めた瞬間、異変に気づいた。いつもなら家のベットで寝ているはずが、そこは薄暗い非常階段だった。

冷たいコンクリートの感触が残る階段で、何があったのか考えようとしても記憶は断片的だ。しかも何がきついって、メガネがまずない。しかも履いてきたビーサンも片方しか履いていない状況だ。視界のぼやけたまま片方は裸足で階段を下り、ようやく帰路についたが、その日は一日中不便さに悩まされた。

普段から目が悪いことを自覚しているだけに、視力を奪われた状態の不安は耐え難いものだった。ぼやけた信号、歩行者の影、そして微かな看板の文字。すべてが敵意を持ったように感じられる。酒が原因で視力に頼る生活がこれほど脆弱だと気づくとは思わなかった。

俺の大学生時代の最初の失敗だな。
それ以降、自分ルールとして酒を飲む可能性がある場には、眼鏡だけは持って行かずにコンタクトにすることを心掛けている。

終電を逃して未知の場所へ

別の夜、終電ギリギリまで飲み続け、「これくらいなら間に合うだろう」と高を括って駅へ向かった。しかし、電車に乗った瞬間、アルコールが効いてきたのか深い眠りに落ちてしまった。

目が覚めると、見慣れない駅名が目に飛び込んできた。「ここはどこだ?」と頭が真っ白になりながら周囲を見渡す。薄暗いホームに掲げられた駅名看板は、普段見慣れた駅とは異なる地名を示していた。駅構内に響く足音やかすかな風の音が、孤独感を一層強める。

時計を見ると、終電はとっくに終わり、駅構内は静まり返っていた。近くにいる人に話しかけようとしても、酔った自分の姿を見て怪訝な表情をされるだけだった。タクシーを拾おうと試みるも、まったく捕まらず、仕方なく駅前のバスロータリーで寒空の下過ごすことに。コンビニで買ったホットドリンクで体を温めながら、震える夜を耐え忍んだ。

そんな中、同じように右往左往している女子大生らしき二人組を見かけた。彼女たちは親に電話をかけており、どうやら迎えに来てもらえるらしい。寒さに震える彼女たちが近くの車に乗り込み去っていくのを見ながら、ふと自分には迎えに来てくれる人などいないという現実を突きつけられた。親にも、友人にも頼ることができず、ただ一人、冷たい夜風を受けながら過ごすしかなかった。

その時間、スマホの充電も切れかけており、頼れるのは自分の記憶だけだった。路上に座り込む自分が滑稽に見え、心の中で「もう少し計画的に動けばよかった」と何度も後悔した。

当然のように始発で帰ったが、寒空の下5,6時間を過ごした。
ホットドリンクがなければ、凍死していただろうな。

後輩への気前が良すぎた夜

そして忘れられないのが、後輩たちと飲みに行ったときのことだ。上機嫌になった俺は、「今日は俺が全部出す!」と気前よく宣言してしまった。後輩たちは遠慮するどころか、次々と高い酒や料理を注文する。

初めは楽しい雰囲気に酔いしれ、金額のことを考えもしなかった。だが、テーブルに次々と並べられる豪華な料理や高価なボトルを見るにつれ、徐々に不安が募る。後輩たちは「先輩、最高っす!」と笑顔を向けてくるが、その笑顔の裏にある無邪気さが、かえって自分の財布の中身を思い出させた。

翌朝、財布を確認すると、文字通り空っぽだった。残っていたのは、レシートと数枚のコインだけ。しかもクレジットカードの利用明細を見ると、限度額ギリギリまで使っていた。

その後、後輩に「ありがとうござました!」と感謝されても、心の中では複雑な感情が渦巻いた。彼らの笑顔を見るのは嬉しいが、自分の経済的な負担があまりにも大きかったからだ。

つい楽しくなってしまうと、本当に歯止めが利かないところは、俺の直したほうがいいところであるけれどもいいところでもあると思う。
まあ、すべてトータルすると微マイナスってところだな。

まとめ

これらの経験から得た教訓は単純だ。
酒は楽しいが、その楽しさには必ず代償が伴うということだ。
眼鏡をなくしたり、未知の土地に迷い込んだり、金銭的に痛い目にあったりと、酒が引き金となった数々の失敗を思い返すたび、飲み方を見直すべきだと痛感する。

それでも、不思議なことに人は酒をやめられない。
人生における小さな教訓を胸に、今日もまた一杯、そしてもう一杯とグラスを傾ける自分がいる。

Xからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!
Profile
タケシ
タケシ
26歳エンジニア
俺はタケシ、京都在住のエンジニア。 日本の平均所得は450万円程度という都市伝説が実しやかに囁かれている。 俺は、そんな日本で細々と生活する年収260万円、借金370万円のサラリーマンだ。 日本のサラリーマンのリアルを見ていってくれ。
記事URLをコピーしました